ウェルビーイングの本質
- 四国 ウェルビーイング
- 2024年3月15日
- 読了時間: 3分

ウェルビーイングの本質と、その実現がもたらす価値
近年、「ウェルビーイング」という言葉が広がりを見せています。
しかし、その意味や本質を正しく理解し、実践できている企業や個人はまだ多くありません。
本記事では、ウェルビーイングの本質を解説し、それを実現することがもたらす価値について考えます。
ウェルビーイングとは何か?
ウェルビーイング(Well-being)とは、単なる健康や幸福ではなく、身体的・精神的・社会的にバランスが取れた充実した状態を指します。
これは、1946年に世界保健機関(WHO)憲章に登場し、WHOが提唱する健康の定義にも通じる考え方であり、単に病気でない状態ではなく、生活全般において満たされた状態を意味します。
特に企業においては、従業員一人ひとりのウェルビーイングを向上させることが、組織全体の生産性や創造性を高める重要な要素となります。
ウェルビーイングを構成する5つの要素
ウェルビーイングを測る重要な指標が、「ポジティブ心理学」の父ともいうべき米国の心理学者マーティン・セリグマン教授によって提唱された「PERMA理論」です。
この理論の中で、ウェルビーイングとは、『持続的幸福感のある、健やかな心の状態』とされています。
身体的健康(Physical Well-being)
健康な体は、すべての活動の基盤となります。適切な休息や運動、栄養管理が重要です。
精神的健康(Mental Well-being)
ストレス管理や心の安定が、充実した日々を送るために不可欠です。心理的安全性が確保された環境は、パフォーマンス向上にもつながります。
社会的つながり(Social Well-being)
良好な人間関係は、仕事や生活の質を高めます。職場や地域でのコミュニケーションの充実が求められます。
経済的安定(Financial Well-being)
経済的な安定は、心の余裕を生み出し、安心して生活を営むための基盤となります。
やりがい・目的意識(Purpose Well-being)
自分の仕事や人生に意義を感じられることが、モチベーション向上につながります。

ウェルビーイングの向上がもたらす価値
企業や社会において、ウェルビーイングの向上は以下のような価値をもたらします。
生産性と創造性の向上
従業員が心身ともに健康であると、業務効率が向上し、新しいアイデアも生まれやすくなります。
人材の定着とエンゲージメント向上
職場環境が良好である企業には、優秀な人材が集まり、離職率の低下にもつながります。
地域社会への貢献
ウェルビーイングが向上した個人や企業は、地域社会へも積極的に貢献できるようになります。
ウェルビーイング実現のためにできること
ウェルビーイングを高めるためには、個人だけでなく、企業や社会全体での取り組みが必要です。
企業における取り組み
柔軟な働き方の導入(リモートワーク、時短勤務など)
健康支援制度の充実(メンタルヘルスケア、健康診断の強化など)
企業文化の改善(心理的安全性の確保、コミュニケーションの促進)
地域社会における取り組み
コミュニティ形成(地域イベントやボランティア活動の推進)
教育機関や行政との連携(ウェルビーイングを学ぶ機会の提供)
まとめ
ウェルビーイングの実現は、個人の幸福だけでなく、企業や地域社会の持続的な成長にもつながります。心身の健康を大切にし、社会的なつながりや経済的な安定を確保することで、より豊かな未来を築くことができます。
一般社団法人ウェルビーイング四国は、地域社会におけるウェルビーイングの向上を目指し、企業や個人の皆さまとともにより良い未来を創造していきます。